Book1看板 Dragon Sword Saga1 〜4〜

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~ 第1巻『旅の仲間:前編』 ~

剣月緑ライン Ⅳ.『誘拐事件』 ~ アストーレ城下町 ~  妖精ライトグリーン1 剣月緑ライン

「大変よ! ケイン、カイル、起きて!」  アストーレでの翌朝は、クレアの緊迫した声で始まった。  身体を起こすと同時に、ケインは、ベッドの脇の、すぐ手の届くところにかけて おいた『ドラゴン・マスター・ソード』に、手を伸ばした。 「なんだよ、朝っぱらから、うっせーなー」  カイルの寝ぼけた声が、毛布の中から聞こえる。 「きゃーっ!」  クレアは、カイルのベッドの方に目をやってから、手で顔を覆った。  欠伸(あくび)をしながら起き上がったカイルは、ケインが見ると、特に変わった 様子はない。 「カ、カイル、あなた……寝る時、服着ないの?」  カイルは、眠そうな半開きの目のまま、頭をボリボリ掻(か)いた。 「なんだよ、そんなことか。俺は、寝る時は、何も身に着けない主義なんだよ。 女以外はな」  カイルが、寝ぼけながらも、にやにやと笑う。  ケインは、呆(あき)れ顔になった。 「お前、ホントに傭兵か? いくさで奇襲にあったりしたら、どうすんだよ?」 「そん時は、この魔法剣が教えてくれるから、いいんだよ」  カイルが適当な言い方で答えながら、もう一度、欠伸をした。 「昨日、ここに着いたの夜中だろ? お前ら、よく起きられるな。俺は、もう少し 寝かせてもらうよ」  毛布に潜り込むカイルの背に向かって、クレアが言った。 「マリスが、いなくなっちゃったのよ!」 「あっそ。メシでも食いに行ったんじゃないの? それか、朝稽古(あさげいこ)でも してるとか、町をプラプラしてるとかじゃねえの?」  彼は、クレアの言葉にも、あまり動じる気配がない。  ケインも、彼と同じ考えであった。  いないくらいで心配になる娘ではないだろう、と。 「手紙があったのよ。私たち宛に」  カイルは、ようやく、起き上がった。 『探さないでください。  しばらくは、戻らないと思うので、みんなは遊んでてください。  お金は、あたしのベッドの下にあります。なくなったら、自分たちで稼いでください。  よろしく。マリス』  クレアの見せた置き手紙には、そうあった。実に、簡単極まりない文章である。 「おっ? 一人一リブはありそうだぞ。てことは、一週間くらいは、食べていけ そうだな」  ベッドの下から、カイルが、ごそごそと、コインの入った袋を取り出す。 「マリスが戻るのも、そのくらいか、それ以上かかりそうだってことか」  ケインが、首を捻る。 「クレア、ヴァルは何て?」 「何も言わずに、図書館に行ったわ」 「ヴァルは、いるってことは、マリスの単独行動か」  一人で金勘定に勤しんでいたカイルが、ご機嫌な口を利いた。 「相棒のヴァルが何も言わないんだったら、放っておいていいんじゃないの?  今までも、よくあることだったのかも知れないし。遊んでていいってんだから、 俺たちも勝手にしてようぜ」  カイルに促され、クレアとケインは、腑に落ちない思いでいたが、とりあえず、 朝食を摂りに、宿屋の一階へ下りた。  カイルは勝手に注文し、何事もなかったかのように、骨付き肉に、がっついている。 「ねえ、カイル、マリスのこと、本当に放っておくつもり?」  クレアが心配そうな顔で尋ねる。 「ああ、そのつもりだけど?」 「心配じゃないの?」 「あいつは、俺たちより強いんだぜ? こっちが心配して欲しいくらいだぜ」 「お前ってヤツは……」  ケインが、仕方のなさそうに笑う。  それに構わず、クレアは、ますます心配そうであった。 「だって、町にいるならともかく、森や山に入ったりしたら……。ほら、もし、噂の 北の森にでも行って、魔物のことでも調べようものなら、山賊が出るかも知れないし、 昼間とはいえ、おそろしいわ! ヴァルドリューズさんと離れている今は、召喚魔法 も使えないのよ。いくらなんでも、大勢の賊を相手に一人でなんて、無理だわ」 「そうか、クレアは、知らないんだっけ」  ケインが、パンをかじろうとした手を止めた。 「マリスは、大丈夫だよ。『武遊浮術(ぶゆうじゅつ)』っていう東方の格闘技が使え るから、大柄な男たちが何人かかろうと敵じゃないさ」 「なんで、お前、そんなこと知ってるんだよ?」  カイルが怪訝そうな顔で、ケインを見た。 「アストーレに入る前に、マリスと俺は防具屋に行っただろ? その帰りに山賊に 遭って、その時知ったんだ。たまたま、俺もかじったことある武術なんだけどさ」  そう言ったケインは、その後、武遊浮術の愛技をくらい、それは受け流せなかった ……とまでは、言いたくなかったので、話さなかった。 「そうそう、なんだかそういうわけで、あいつは強いんだから、放っておいて大丈夫、 大丈夫! それより、クレアは、か弱いんだから、俺たちの側を離れない方がいいぜ」  カイルが、頼りになる男をアピールするように、片目を瞑(つぶ)ってみせた。  クレアは、不安気に、それを見ていた。 「そういえば、ミュミュを知らないか? 忘れてると、また怒られるからな」  ケインが、二人の顔を見る。ケインの連れであった、ニンフの子供のことだった。 「さあな。なかなか可愛い顔してたけど、人間の女の子じゃなかったからなー、 知ったこっちゃないね。まあ、例え人間だったとしても、ワガママそうだから、俺は、 ちょっとご免被(めんこうむ)りたいわ」 「そんなこと、聞いてないよ」  呆れているケインをよそに、カイルが、ツボの中のミルクを、ごくごく飲んだ。 「ワガママで悪かったね!」 「うわーっ!」  噂の妖精が、カイルの目の前にいきなり現れた。  驚いたカイルが、椅子ごと後退(あとずさ)った。 「ミュミュ、あなた、マリスの居場所知らない?」  妖精は、ぱたぱたと透明な羽を羽ばたかせて、宙に浮かびながら、丸い目でクレア を見上げた。 「知ってるけど、教えなーい」  一瞬、クレアの表情が引きつった。が、すぐに、笑顔になった。 「あら、どうしてかしら?」 「え~、なんか、マリスに怒られそうだから」 「そんな、適当な……!」  クレアが言いかけたのを、ケインが目で制した。  妖精は、気にも留めない様子で、スープを飲みかけていたケインの手の上に舞い 降りると、四つん這いになって、木皿の中をじっと見つめていた。  ケインは、スプーンを持ち替え、彼女の口元へと運んでやる。  小さな口でスープを啜(すす)る彼女の姿は、小動物を思わせ、微笑ましいものが あった。  飲み終わると、ミュミュは、テーブルの真ん中の、籠の中の焼きパンの上に、 ちょこんと腰かける。 「ミュミュさぁ、実は、あるヒトを探してるんだよねぇ。ケインには話したんだけど さ、『ユリウス』っていうヒトなんだ。ケインに付いたのも、なんだか、このヒトと 一緒にいたら、ユリウスに遭えそう! って、思ったからなんだもん。  『伝説の戦士』とユリウスは、なんだか関係があるんだって。そんで、マリスと、 あんたたちご一行が、結成されたのを見たとき、もしかしたら、ユリウスの方から、 出向いてくれるんじゃないかって、強く思ったんだ~!」  ミュミュは、話しているうちに、ウキウキと喜んでいた。 「そんな根拠のないこと言われてもなー。当てが外れても、俺たちは責任取れないぜ?  だいたい、そいつ、何モンなんだ? 俺の知り合いにいたユリウスってヤツは、 太ったオッサンだったぜ? まさか、そいつじゃねぇんだろ?」  肉の付け合わせの菜っ葉を食べているカイルが、そう言うと、ミュミュは、がっくり とうなだれた。 「そんなオッサンなんかじゃないよ。ユリウスは、願い事をかなえてくれるって言わ れてて、妖精たちのアコガレでもあるんだから。それは、それは、キレイなヒト らしいよ」 「ふうん、そうなの。人間からすると、妖精の方がキレイな気がするけど……?」  と、元気のなくなったミュミュに、クレアがフォローを入れる。 「……にしてもさあ、マリスたち、あいつら、変わってるよなぁ?」  三本目の骨付き肉に手を伸ばしたカイルは、かぶりついてから、話題を変えた。  まだ食べるのかと、ケインもクレアも呆れたものだったが。 「俺と知り合った時から、あの二人、宿の部屋は一緒だったんだぜ。俺だけ別室でさ。 まあ、サイフが違うんだから当たり前だし、マリスが男装してたから、俺の目を ごまかすのもあって、ヴァルと同室なんだと思ったら……。  女だって俺たちにバラしてからも、ヴァルとはずっと同じ部屋だろ? お前らが 旅に加わってからも、奴ら、相変わらず部屋は一緒で、クレアがそこに入って、俺と ケインが合い部屋とは、変な分け方じゃねえか?」  カイルの言う通り、奇妙な部屋割りだと、ケインもクレアも思っていた。  いつの間にか、ミュミュも聞き耳を立てている。 「なあ、あいつら、実は、……デキてんじゃねえの?」  カイルが、声をひそめた。  ケインの心臓が、どきんと、大きく鳴った気がした。 「まさか……。だったら、クレアのこと、部屋に入れないだろ?」  ケインも、カイルにつられて、ひそひそ声になる。 「ねえねえ、何の話?」  ミュミュがケインの肩の上に乗り、興味深々である。 「こらこら、お子ちゃまには、関係ないんだよ」  ケインが焦って、ミュミュの顔を手で覆う。  見えない! 聞こえない! と、ミュミュがばたばたする。 「なあ、クレア、あの二人、どんな様子なんだよ?」 「おい、カイル、変に詮索するのは、やめとけってば」 「いいから。クレア、一緒の部屋にいて、どうなんだよ? 奴ら、イチャついてないか?」  カイルが、にやにやしながら尋ねる。  クレアは、呆れた表情で、しょうもなさそうにカイルの顔を見つめる。 「別に、何も。たあいもない話をしてるかーーといっても、話しているのは、いつも マリスの方で、ヴァルドリューズさんは、あまり反応ないんだけどーーまたは、何も 話さずに、眠ってしまうこともあるし……。ただ、ヴァルドリューズさんは、マリス より後に眠るようにしてるみたい。結界張ってるのかしら? って思えるようなこと もあったし。まるで、……何かからマリスを護(まも)っているかのように……」  思い出しながら、クレアが打ち明けた。 「ヴァルとは『国を出た者と追われた者同士』って言ってたからな。お国のヤツら だかに、居場所知られたくないんじゃねぇの?」  カイルが、軽く言った。 「やっぱり、それが関係あるのかな? 偽名使ってるし、足が付かないように、鎧も 作り替えて、口止め料まで支払ってたし。旅の痕跡を残さないようにしてるみたいだ」  ケインの隣で、クレアも頷いていた。 「ところで、クレアも、ヴァルに手ぇ出されたりしてないのかよ?」  からかうカイルに、心の準備が間に合わなかったクレアは、一瞬遅れたが、すぐに、 キッとにらみつけた。 「まあ! 何てこというのよ! ヴァルドリューズさんは、紳士的な方よ。彼の ような魔道を極めた方は、きっと、あなたのように邪(よこしま)な考えは持たない んだわ! 魔法を教わっている時も、眠っている時も、いつだって、私やマリスに 指一本触れてはこないんだから!」  クレアは、師匠であるヴァルドリューズを尊敬しているらしく、侮辱したカイルを 許せないように怒っていた。  カイルが、ゲラゲラ笑った。 「そりゃあ、単に、お前ら『お子ちゃま』には、興味ないってことだぜ!」  クレアは、ますます顔を上気させ、言葉もなく怒りを表していた。 「だいたいさー、奴ら一年も一緒にいるらしいけどさ、俺が加わる前は二人でいた わけで、普通は何かあるだろ? 恋愛感情が湧くとかさ。だけど、マリスが、いくら あれほどの美形でも、まだ小娘だからなぁ。俺としては、もうちょっと色気が欲しい かなぁ。ヴァルだって、きっとそうだ。だから、そんな気が起きないだけだぜ。なぁ、 ケイン、男だったら、そう思うよな?」  カイルは、調子に乗りながら、ケインの肩を叩いた。  そんなカイルを、ケインは横目で見た。 「お前は知らないだけだよ。あいつを小娘だと思って油断してると、いつか痛い目 見るぞ」  かすかに苦い笑いを浮かべたケインは、目を反らし、溜め息を吐(つ)いた。  ヘラヘラ笑っていたカイルも、怒っていたクレアも、どこか疲れたようなケインの 様子に、きょとんと顔を見合わせた。  ミュミュは、まだケインの手の中で、ばたばたしていた。 「さて、マリスが『遊んでていい』ってんなら、俺は、遊びに行かせてもらうぜ」  朝食をたいらげると、カイルは、街を見物に行くと言い出した。 「お前ら、どうすんだ?」 「私は、図書館へ行ってくるわ」 「なんだよ、またヴァルんところかよ」  カイルは、つまらなそうに、鼻を鳴らした。 「今までも、慎ましやかな巫女の生活だったんだろ? 今日くらい、パーッと遊んだ って、バチは当たらないんじゃねぇの。なあ、ケイン?」  大剣は部屋に置いてきていて、今はマスター・ソードだけを身に着けているケイン も、カイルの意見に賛同し、クレアに頷いてみせた。 「そうだよー、今日は、アストーレ王国の祝日だよ~。お姫様の十六歳のお誕生祝い で、国中お祭りなんだって! 豪華なパレードはあるし、お店もいっぱい出てるみた いだよ! ねえねえ、みんなで見に行こうよー! 街の西の方にある、おっきな テントの中では、お芝居や、動物ショーが見られるんだって! マリスも、案外、 それを見に行っちゃったのかもよ?」 「なるほど。その辺の祭りとは全然ケタが違うのかぁ!」  ミュミュとカイルは意気投合して、盛り上がっていた。 「それでも、やっぱり、見物する気分にはなれないわ」  クレアは、キリッと目元と口元を引き締めた。 「しょうがねえなぁ。んじゃあ、この際、野郎でもいいや。行こうぜ、ケイン!」 「いや、俺は、万屋(よろずや)の仕事でもするから」  カイルは、足を滑らせた。 「よりにもよって、なんだよ、お前ら、クソ真面目な!」  ミュミュも、肩をすくめてみせた。 「あ~あ、ケインてば、いつもそんななんだから」 「だって、マリスが、いつ戻るかわからないだろ? それまで生活するのに一リブ じゃ足りないかも知れないし。今のうちに備えておかないと」  あんぐりと口を開けているカイルには構わず、ケインは続けた。 「それと、夜になったら、例の北の森に行ってみる。俺なりに調べてみようと思う んだ。ヴァルにも一緒に来てくれるよう、頼むつもりだ。その前にーー」  ケインが、一旦言葉を区切った。 「今、ちょっとだけ下見に行って来ようと思うんだ。昼間だから、何ともないだろう けど、道くらいは下調べしておかないと。いきなり知らない夜道は迷うからな」 「それくらいなら、私も付き合えそうだわ」  クレアが、微笑んだ。  あんぐりと口を開けたままだったカイルは、その上、目を白黒させながら、彼ら 二人を見比べた。 「呆れた奴らだなぁ、まったく! お祭りよりも、化け物の森の下見だとぉ?」 「ミュミュも、どうだ? 一緒に来るか?」  ケインに、まん丸な目を向けた妖精は、 「ううん、ミュミュ、行かない。お姫様のパレードの方が、面白そうだもん!」  というと、パッと消えてしまった。  呆気に取られた三人であった。 「ま、まあ、ミュミュは、楽しいことが好きだからな。はははは」  ケインが笑いしながら、頭をかく。 「……お前、ホントに、あの妖精に付かれてるのか?」  カイルが、横目で言った。  それから、彼らが、町人から仕入れた情報で森に着いたのは、まもなくのことで あった。  それほど、険しい道ではないが、背の高い樹木が多く、昼間でも薄暗かった。 「ここは、おそらく、街道として使われてたんじゃないかな?」  腐った木の立て札が落ちていたり、馴らされた一本道があったりと、人の行き来 したような形跡がある。  だが、町人たちの話では、今では、樹木が密集していて、崖が見通せず危険、 ということで、整備された街道を使うようになったのだと。 「だけどさ、見ろよ」  カイルが、顎で指した方角には、果物の芯や、食べカスと思われる物が、岩の側に 落ちていた。 「あの食いカス、まだ新しそうだぜ? つい最近、誰かが通ったってことじゃねぇか?」 「だが、行商人とか、普通の通行人にしては、様子が違う」  ケインが、その岩に近付いていく。 「ああ、そうだな」  何気ない仕草で、カイルは、後ろにいるクレアに、手のひらでストップをかけた。  クレアが、立ち止まる。 「争った後がある。人間の血か、動物の血かは知らねぇが、動物にしちゃあ、かなり の量だぜ」 「果物カスが多いところを見ると、一見、大型動物かと思ったけど、……屍骸(しかばね) らしいものの痕(あと)がない」 「……一呑(ひとの)みなら、痕は残らねえからな」  カイルとケインの目が合った。  クレアはビクッとして、息を飲んだ。  三人の考えは、同じであった。  魔物が、森に住む、または行き来していた動物たちや、しばらく前まで通行して いた人間達を襲った。  しかも、大きな動物でも人間でも、丸呑み出来るほどの、大きさだと。 「そんなヤツがこの辺りに侵出するってぇことは、どこかに次元の穴があるはずだよな?」 「ああ。もう少し先に行ってみるか……」  三人は、しばらく歩き回るが、似たような景色で、次元の穴のようなものも見付か らずじまいだった。  そして、倒れている樹木や、岩の上に腰掛けた。 「この木だって、人間が伐採したような、斧の跡はないし。何か、大きな力で倒され た感じだな」  と、樹木の黒ずんだ痕(あと)に触れながら、ケインが言った。 「魔法か何かかしら? 大きな生き物が、体当たりしたようにも思えるけど」 「この高さからすると、かなり大きな身体ってことだ。だけど、さっきから、全然 動物なんかは見かけないし、やっぱり魔物だろうな。でも、いったい、どこから……?」 「ねーっ! はやく遊びに行こうよー!」  言いながら現れたのは、やはりミュミュだった。 「ミュミュ、とっくに遊びに行ってたんじゃなかったのか」と、ケイン。 「だって、一人じゃつまんないし、もうすぐパレードの時間になるって、街の人たち が話してたから、教えに来てあげたんだよー」 「おお! そうか!」  カイルの瞳がみるみる輝き出した。 「なあ、もうだいたいここの道はわかったから、パレードでも見に行こうぜ!」 「行こう、行こう~!」  ミュミュは、カイルの肩の上に座り、カイルは、はしゃいで駆け出してく。  その後を、ケインとクレアは、まあいいかと、ついて行った。


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